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【成果報告】EdTech×京料理・和食リカレント教育 3年間の挑戦と成果

京都調理師専門学校では、文部科学省「専門職業人材の最新技能アップデートのための専修学校リカレント教育推進事業」の採択を受け、2023年度から3年間にわたり、京料理・和食・日本料理等の調理分野で働く職業人を対象としたリカレント教育プログラムの開発・実証に取り組んでまいりました。このたび、2025年度をもって本事業が完了しましたので、3年間の歩みと成果をご報告いたします。

成果報告書はこちらhttps://www.kyoto-chorishi.ac.jp/blog/33800/

なぜ「調理分野のリカレント教育」なのか

ホスピタリティ産業では深刻な人手不足が続いています。それと同時に、Society5.0の到来に伴い、従来の職業教育モデルでは対応しきれない新しいスキルへの需要も高まっています。さらに、文化庁の京都移転やユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」への世界的な関心の高まりを受け、京料理・和食の担い手を育成し、その技能を継続的にアップデートする仕組みが求められていました。

こうした背景から、EdTech(教育テクノロジー)を活用し、現場で働きながらでも学べる短期集中型のハイブリッド教育モデルの構築を目指して本事業がスタートしました。

3年間で構築できた4つの基盤

本事業を通じて、以下の4つの基盤を構築することができました。

1. ハイブリッド型リカレントプログラムの確立

オンラインでの事前学習と対面での実習を組み合わせたハイブリッド型プログラムを確立しました。第3期(寿司分野)では対面出席率90.5%、実習満足度100%という高い成果を達成。在職者でも無理なく参加できる学びの形を実証できました。

2. 動画教材の体系的蓄積

技術動画(食材取扱い・仕込み等の実習前事前学習教材)、業界魅力発信動画(15名のインタビュー)、成果報告動画(PR用)の3種類を制作。今後のYouTube配信や反転学習、企業研修等への活用が期待される教材資産となっています。

3. 産官学連携の委員会体制整備

事業運営委員会、カリキュラム検討委員会、第三者評価委員会の3つの委員会を設置し、京都の料亭・ホテル・観光協会・行政等の有識者による継続的な助言・評価体制を整備しました。

4. 地域連携モデルの実証

宮津市との連携による地域型リカレント教育を実施。参加者満足度は全回100%を達成し、地域貢献・生涯学習・ガストロノミーツーリズムへの展開可能性を実証しました。

見えてきた課題と今後の展望

3年間の実証を通じて、在職者の日程調整の難しさ、オンライン理論学習の受講率向上、修了後のキャリア接続の把握といった課題も明確になりました。

今後は、「導入(無料~低価格)→発展(有料)」の段階的プログラム設計、教育訓練給付制度の活用による有料化、在職者の働き方に合わせたモジュール型受講設計の3本柱で、自走化・実装化を進めてまいります。

京都調理師専門学校は、伝統的な京料理・和食の技と最新のEdTechを融合させ、調理業界で働くすべての方の「学び続ける」を支援してまいります。

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